給湯器の交換で「20号のままにするか、24号に上げるか」は、多くの方が迷うところです。差額は1万〜3万円前後と、本体全体から見れば大きくはありません。ただ、払った分の違いを毎日の暮らしで感じられるかどうかは、ご家庭によってはっきり分かれます。冬の朝、誰かがシャワーを使っている最中に台所でお湯を出したらどうなるか。お湯はりは何分で終わるか。この記事では、24号の交換費用の目安を示したうえで、差額で手に入る「湯量の余裕」を具体的な場面に置き換え、上げる価値があるかを判断できるようにまとめます。
結論:24号の交換は工事費込みで11万〜28万円程度、20号との差は1万〜3万円前後
24号のガス給湯器の交換は、本体・標準工事・撤去処分を含めて、おおむね11万〜28万円程度が目安です。同じタイプ・同じメーカーの20号と比べた差額は、1万〜3万円前後に収まることが多く、差のほとんどは本体価格の違いです。工事の手間は20号とほぼ変わりません。
そのため判断の軸は「価格」より「使い心地」になります。冬場にお湯が足りないと感じたことがあるか、家族が同じ時間帯にお湯を使うか。この2点に心当たりがあるなら、24号の差額は払う価値があると考えやすくなります。
| 24号のタイプ | 工事費込みの目安 | 同じ条件の20号との差額 |
|---|---|---|
| 給湯専用(標準型) | 11万〜16万円程度 | 1万〜2万円前後 |
| 給湯専用(エコジョーズ) | 13万〜19万円程度 | 1万〜2万円前後 |
| オート(標準型) | 15万〜21万円程度 | 1万〜2万円前後 |
| オート(エコジョーズ) | 18万〜24万円程度 | 1万〜3万円前後 |
| フルオート(エコジョーズ) | 21万〜28万円程度 | 2万〜3万円前後 |
地域や時期、選ぶ機種によって前後するので、あくまで目安です。当店の給湯器交換は8.5万円〜で、税込・工事費込みでご案内しています。
差額で手に入るのは「同時に使っても弱くならない」余裕
号数は、水温より25度高いお湯を1分間に何リットル出せるかを表します。20号なら20リットル、24号なら24リットルです。差はわずか4リットルに見えますが、この余裕が効いてくるのは、お湯を2か所以上で同時に使うときです。
シャワー1本で使うお湯は、1分間におおよそ10リットル前後です。20号の場合、シャワーを使いながら台所で洗い物をすると、能力の上限に近づきます。夏場は水道の水がぬるいので余裕がありますが、冬場は水が冷たく、温めるための力がより多く必要になるため、シャワーの勢いが落ちたり、温度が下がったりしやすくなります。24号はこの場面で一段余裕があり、2か所で使っても温度と勢いを保ちやすいのが実感としての違いです。
場面別:20号と24号で使い心地はどう違うか
毎日の場面に置き換えると、違いが分かりやすくなります。下の表は、冬場を想定した一般的な感じ方の目安です。水圧や配管の長さ、シャワーヘッドの種類でも変わります。
| 場面 | 20号 | 24号 |
|---|---|---|
| シャワー1か所だけ | 十分に使える | 十分に使える |
| シャワー中に台所でお湯を使う | シャワーがぬるく、弱くなることがある | 温度と勢いを保ちやすい |
| シャワー2か所(浴室と洗面など) | 物足りなさを感じやすい | 比較的使いやすい |
| お風呂のお湯はり | やや時間がかかる | 20号より早く終わる |
| お湯はり中に台所でお湯を使う | どちらも弱く感じることがある | 影響を感じにくい |
お湯はりの時間は、浴槽の大きさにもよりますが、24号のほうが数分早く終わることが多いです。毎日のことなので、夕方の忙しい時間帯にお風呂の準備を早く済ませたいご家庭では、小さくない違いです。
今の給湯器で、湯量が足りているかを自分で確かめる方法
24号に上げるべきかは、今の20号で実際に試してみるのがいちばん確かです。特別な道具は要りません。水道の水が冷たくなる冬場、または朝晩の冷え込む時期に、次の順番で試してみてください。
まず、浴室のシャワーをいつもの温度と勢いで出します。1分ほど待って温度が安定したら、家族の誰かに台所の蛇口からお湯を全開で出してもらいます。このとき、シャワーの温度がはっきり下がる、勢いが弱くなる、あるいは一度冷たくなってから戻る、といった変化があれば、20号の能力の上限に近づいているサインです。台所の代わりに洗面台のお湯でも試せます。
変化がほとんどなければ、ご家庭の使い方に対して20号で足りていると考えてよいでしょう。反対に、毎回はっきり変化を感じるなら、24号に上げたときの違いを実感しやすいご家庭です。
- リモコンの設定温度が低すぎないか、試す前に確認する
- 節水型のシャワーヘッドは湯量が少ないため、変化が出にくいことを頭に入れておく
- 同時に使わなくてもいつもぬるい場合は、湯量ではなく故障や設定の問題のことがある
最後の項目のように、1か所だけで使ってもぬるい、温度が上下するという場合は、号数を上げても解決しません。その場合は、お湯がぬるい原因や温度が安定しない原因を扱った記事を先にご覧ください。
24号に上げて満足しやすい家
次の項目に当てはまるほど、24号の差額は「払ってよかった」と感じやすくなります。
- 4人以上の家族で、夕方から夜にかけて入浴が続く
- 朝の支度の時間に、シャワーと洗面台のお湯が重なる
- 今の20号で、冬にシャワーがぬるくなったことが何度もある
- 大きめの浴槽で、お湯はりに時間がかかると感じている
- 今後、二世帯で住む、子どもが成長して入浴時間が重なるなど、使い方が増える見込みがある
特に「今の20号で不満があった」という方は、24号に替えると違いを実感しやすい傾向があります。逆に、不満がない状態からの号数アップは、変化に気づきにくいこともあります。
20号のままで十分な家
一方で、次のような暮らし方なら、24号にしても違いを感じる場面は多くありません。差額を、追いだき機能やエコジョーズなど、別の部分に回したほうが満足度が高いこともあります。
- 1〜2人暮らし、またはお湯を同時に使うことがほとんどない
- 入浴の時間帯が家族でずれている
- 今の20号に、湯量の不満を感じたことがない
- マンションで、設置場所の大きさや排気の条件から機種が限られる
号数の基本的な選び方、つまり16号・20号・24号を家族の人数からどう選ぶかは、号数の選び方を扱った記事で一覧にしています。20号の価格だけを詳しく知りたい方は、20号の費用の記事もあわせてご覧ください。
24号にする前に確かめておきたいこと
24号は能力が高い分、どこにでも付けられるとは限りません。号数を上げる前に、次の点を確認しておくと、工事当日に「付かない」という事態を避けられます。
- 設置場所の大きさと、排気の向きや周りとの距離が条件を満たすか
- マンションの場合、管理規約で号数や機種に決まりがないか
- ガスメーターの容量が、24号の使用量に足りているか
- 給水の配管の太さや水圧に、極端な不足がないか
こうした点は、現地調査で確認するのが確実です。当店の現地調査・お見積り・出張費は無料で、マンションの場合は管理組合への工事申請もサポートします。まずは今の給湯器と設置場所の写真をLINEで送っていただければ、24号が付けられそうか、差額がいくらになるかの概算をお伝えできます。
迷ったときの決め方
最後に、迷ったときのシンプルな決め方をまとめます。まず、今の給湯器に湯量の不満があったかを思い出してください。不満があったなら24号、なかったなら20号のままで、が基本です。
そのうえで、見積りは20号と24号の両方を同じタイプで並べてもらいましょう。差額が1万〜2万円程度に収まり、家族の人数や暮らし方が今後増える見込みがあるなら、24号を選んでおくと、この先10年前後の使い心地に余裕が生まれます。差額が想定より大きい場合は、設置条件などの理由がないか確認してください。また、見積りを比べるときは、リモコンのセット内容や保証の年数など、号数以外の条件がそろっているかも見ておくと、純粋な号数の差額が分かります。
給湯器は在庫と工事枠の状況により、最短で即日の交換にも対応しています。工事保証は最長10年です。号数で迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
屋比久 盛友株式会社マルセイテック 代表取締役
保有資格:外壁診断士/宅地建物取引士/ドローンパイロット2級/建築CAD2級
記事の数値・制度は一次情報で確認したものだけを載せ、費用の目安は当店の施工事例の金額をもとにしています。監修者のプロフィールと監修の方針
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