シャワーを浴びていると、急に熱いお湯が出てびっくりしたり、突然冷たい水になって震えたり。温度が安定しないシャワーは、不快なだけでなく、小さなお子さんや高齢の家族がいる家庭ではやけどの心配もあります。こうした温度の上下は、給湯器の故障だと思われがちですが、実際には水を出す量や、家の中のほかの蛇口の使い方、シャワー水栓の部品の状態が原因になっていることも多いものです。原因によっては、ちょっとした使い方の工夫やフィルターの掃除で改善します。この記事では、シャワーの温度が上がったり下がったりするという症状に絞って、症状の出方から原因を見分ける方法と、それぞれの直し方を紹介します。お湯が全体的にぬるいだけの場合は、原因の探し方が違うため別の記事をご覧ください。
温度が上下する原因は大きく5つ
シャワーの温度が上がったり下がったりする原因は、主に、出している水量が少なすぎる、ほかの場所でお湯や水を同時に使っている、シャワー水栓の温度調節部品の劣化、水栓や給湯器のフィルターの詰まり、給湯器本体の不調の5つです。このうち前の4つは、給湯器を交換しなくても改善できることが多い原因です。
見分けるポイントは、温度が変わるタイミングです。水量を絞ったときに変わるのか、誰かが台所で水を使ったときに変わるのか、いつでも不規則に変わるのか。症状が出た状況を思い出すことが、原因を絞り込む一番の手がかりになります。
症状の出方と原因の早見表
温度が変わるタイミングごとに、考えられる原因と最初に試すことをまとめました。
| 温度が変わるタイミング | 考えられる原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 水量を少なめにしたとき | 給湯器の点火と消火の繰り返し | 水量を増やす |
| 台所やトイレで水を使ったとき | 同時使用による水圧と流量の変化 | 時間をずらす、使う量を控える |
| ハンドルの位置は同じなのに不規則に | サーモスタットの部品の劣化 | 部品や水栓の交換を相談 |
| 以前より水の勢いが弱く、温度も不安定 | フィルターの詰まり | 水栓のフィルターを掃除 |
| どの蛇口でも、条件に関係なく | 給湯器の部品の不調 | 業者に点検を依頼 |
複数の原因が重なっていることもあるため、表の上から順に試していくのがおすすめです。手間も費用もかからないものから確かめることで、無駄な出費を避けられます。
水量が少ないと給湯器がついたり消えたりする
節水のつもりでシャワーの水量を少なめにしていると、温度が安定しないことがあります。ガス給湯器は、一定以上の水が流れていることを感知して燃焼を始め、水の量が少なくなると燃焼を止める仕組みです。そのため、点火できるぎりぎりの水量で使っていると、点火と消火を繰り返して、熱いお湯と冷たい水が交互に出てしまうのです。
直し方は簡単で、シャワーの水量を少し増やすことです。節水型のシャワーヘッドに替えた直後に症状が出始めた場合も、この原因が考えられます。水量を増やして温度が安定するなら、給湯器は正常に動いています。
それでも少ない水量で使いたい場合は、給湯器のリモコンの設定温度を少し下げ、水栓側で水を混ぜる量を減らすと、給湯器を流れるお湯の量が増えて安定しやすくなることがあります。
台所やトイレを使った瞬間に変わる場合
シャワーを浴びている最中に、家族が台所でお湯を出したり、トイレの水を流したりした瞬間に温度が変わる場合は、同時使用が原因です。家の中の水道管は分かれながらつながっているため、ほかの場所で水やお湯を使うと、シャワーに届くお湯と水の勢いのバランスが一瞬崩れます。
トイレを流したときに急に熱くなるのは、水の方の勢いが一時的に落ちて、お湯の割合が増えるためです。反対に、台所でお湯を出したときに冷たくなるのは、お湯の方が取られて水の割合が増えるためです。
サーモスタット付きの水栓は、こうした変化をある程度吸収してくれますが、変化が大きいと追いつかないことがあります。シャワーの時間帯にはほかの場所での水の使用を控える、という家族内のルールが、最も手軽な対策です。給湯器の能力が家族の使い方に対して足りていない場合は、交換の際に号数を見直すことも考えられますが、その判断は別の記事に譲ります。
シャワー水栓の部品が劣化している場合
ハンドルの位置を変えていないのに、ほかの場所で水を使っていなくても温度が不規則に上下するなら、シャワー水栓の内部にある温度調節部品の劣化が疑われます。この部品は、お湯と水を混ぜる割合を自動で調整して温度を一定に保つ役目を担っていますが、長年使ううちに水あかが付いたり、ばねが弱ったりして、うまく調整できなくなります。
水栓の使用年数が10年を超えているなら、部品の交換か水栓そのものの交換を検討する時期です。部品が手に入る機種なら部品交換で済みますが、古い水栓では部品の供給が終わっていることもあり、その場合は水栓ごと交換することになります。いずれにしても給湯器を交換する必要はありません。
水栓の分解は、止水の手順や部品の向きを間違えると水漏れの原因になるため、慣れていない方は業者に任せるのが安全です。
フィルターの掃除で直ることも
シャワー水栓のお湯と水の入り口には、ごみが入るのを防ぐ小さなフィルターが付いていることが多く、ここに砂やさびがたまると、お湯と水の流れのバランスが崩れて温度が安定しなくなります。シャワーの勢いが以前より弱くなったと感じる場合は、フィルターの詰まりを疑ってみてください。
フィルターの掃除の手順は水栓の取扱説明書に載っていることが多いので、まず確認しましょう。作業の前には必ず止水栓を閉め、外したフィルターは古い歯ブラシなどで汚れを落とします。給湯器側にも水の入り口にフィルターがある機種があり、こちらも詰まると給湯の流れが悪くなります。給湯器のフィルターは取扱説明書の手順に沿って、無理のない範囲で行ってください。
やけどを防ぐために今日からできること
原因を突き止めて直すまでの間も、温度の急な変化によるやけどは防ぎたいところです。特に小さなお子さんや高齢の家族がシャワーを使う家庭では、次のような工夫が役立ちます。
- 給湯器のリモコンの設定温度を、普段使う温度より少し高い程度に抑えておく
- シャワーを体に当てる前に、手で温度を確かめてから浴びる習慣をつける
- 家族がお風呂に入っている間は、台所やトイレで水を使うことをなるべく控える
- 水栓の温度調節ハンドルに安全ボタンがある場合は、高温側に回しすぎないようにする
給湯器の設定温度を必要以上に高くしていると、温度が上振れしたときの熱さも大きくなります。シャワー水栓で水を多く混ぜる使い方より、給湯器の設定を使う温度に近づけておく方が、急な変化があっても体に感じる差が小さくて済みます。ただし水量が少ないと先に触れた点火と消火の繰り返しが起きやすくなるため、水量は控えめにしすぎないことがポイントです。
給湯器本体が原因のときのサインと相談先
ここまでの対策を試しても改善せず、シャワーだけでなく台所や洗面所でも温度が安定しない場合は、給湯器本体の部品の不調が考えられます。燃焼を調整する部品や、温度を測るセンサーが傷むと、狙った温度にお湯を保てなくなります。使い始めて10年前後たっている、異音がする、エラー表示が出るといったサインが重なるなら、点検や交換を考える時期です。
アクアデポ大和・藤沢店では、シャワー水栓と給湯器のどちらに原因があるかを現地で確認したうえで、必要な工事だけをご提案しています。現地調査、見積り、出張費は無料です。給湯器交換は工事費込みで8.5万円からの明朗価格で、最長10年の工事保証付き。在庫と工事枠によっては最短即日の交換にも対応しています。給湯器の銘板とシャワー水栓の写真をLINEで送っていただければ、概算見積りも可能です。
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この記事の監修者
屋比久 盛友株式会社マルセイテック 代表取締役
保有資格:外壁診断士/宅地建物取引士/ドローンパイロット2級/建築CAD2級
記事の数値・制度は一次情報で確認したものだけを載せ、費用の目安は当店の施工事例の金額をもとにしています。監修者のプロフィールと監修の方針
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