残念な話ですが、リフォーム業界には悪質な業者が一定数存在します。国民生活センターへのリフォーム関連の相談は毎年多く寄せられており、特に狙われやすいのが戸建てにお住まいの高齢のご家庭です。当店にも「他社で契約しかけたが不安になって」というご相談が実際にあります。地元で商売を続ける業者の立場から、典型的な手口と見分け方を包み隠さずお伝えします。
典型的な手口を知っておく
悪質業者の手口には驚くほど共通パターンがあります。まず知っておくだけで、遭遇したときに冷静になれます。
- 不安をあおる: 「近くで工事をしていたら、お宅の屋根が浮いているのが見えた」「このままだと水漏れで大変なことになる」と、突然の訪問で危機感をあおる
- その場で契約を迫る: 「今日契約してくれるならモニター価格で半額」「この値引きは今日まで」と考える時間を与えない
- 点検と称して壊す・大げさに見せる: 無料点検で屋根や床下に入り、わざと壊した箇所や無関係の写真を見せて工事を勧める
- 契約書があいまい: 工事内容の内訳がなく「工事一式◯◯万円」だけの見積もり・契約書
- 大幅値引きの演出: 最初に相場よりはるかに高い金額を提示し、そこから大きく値引きして「お得」に見せる
共通するのは「考える時間を与えない」ことです。まともなリフォームで、その日のうちに契約しなければ損をする話はまずありません。
契約前に見抜くチェックポイント7つ
訪問や見積もりの段階で、次の7つを確認してください。ひとつでも引っかかったら、その場では契約しないことです。
- ① 会社の所在地が実在するか: 住所を検索して事務所・店舗が実在するか確認。連絡先が携帯番号だけの業者は要注意
- ② 建設業許可や資格の表示: 一定規模の工事には建設業許可が必要。給湯器やガス工事には専門資格が要る
- ③ 見積もりに内訳があるか: 「一式」ばかりの見積もりは、後から追加請求の余地を残す書き方です
- ④ 工事箇所の説明が具体的か: 写真を見せられたら「今この場で撮ったものか」を確認。別の家の写真を使う手口があります
- ⑤ 契約を急がせないか: 「今日だけ」「今なら」を多用する業者は、比較されると困る理由があると考えるべきです
- ⑥ 保証とアフターの説明があるか: 工事保証の年数・範囲・保証書の発行を契約前に書面で確認
- ⑦ 相見積もりを嫌がらないか: 誠実な業者は比較されることを恐れません。嫌がる時点で答えが出ています
契約してしまっても、クーリングオフができます
訪問販売で契約したリフォーム工事は、法定の契約書面を受け取った日から8日以内であれば、クーリングオフ(無条件解約)ができます。書面またはメール等で通知すれば、工事が始まっていても原則として費用を請求されません。
「もう工事が始まっているから」とあきらめる必要はありません。判断に迷ったら、消費者ホットライン188(いやや)に電話すると、お近くの消費生活センターにつながり無料で相談できます。ご家族が契約してしまったことに後から気づいた場合も、まず188です。
いちばんの防御は「比べること」
手口を見抜く知識も大切ですが、実践としていちばん効くのは相見積もりです。同じ工事内容で複数社の見積もりを並べれば、異常に高い金額も、ありえない値引きの演出も一目で分かります。悪質業者は比較された時点で成立しなくなる商売なのです。
当店は大和・藤沢で店舗を構えて営業しており、相見積もりを歓迎しています。他社見積もりをお持ちいただいてのご相談には、内容の妥当性についても率直にお答えしています(当店より他社が適正なら、そうお伝えします)。最長10年の工事保証と、地元で逃げも隠れもしない看板が当店の信用のすべてです。突然の訪問営業に不安を感じたら、契約前にぜひ一度ご相談ください。
実際にあったご相談と、離れて暮らす親御さんを守る方法
当店に寄せられた実際のご相談をひとつご紹介します(内容は特定できない形にしています)。一人暮らしの70代の女性のお宅に「近所で工事中の者ですが、床下の湿気がひどいのが気になって」と業者が訪ねてきました。無料点検の後、床下の写真を見せられ、防湿工事と給湯器の交換をあわせて高額な見積もりを提示され、その場で契約書にサインを求められたそうです。娘さんに電話で相談したことで踏みとどまり、後日、娘さんと一緒に当店へ見積もりの内容を持ち込まれました。
拝見すると、工事項目は「一式」表記ばかりで内訳がなく、給湯器はまだ設置7年で交換の必要性も疑わしい状態でした。結果的に契約はクーリングオフで解消され、実際に必要だった工事はごく一部。金額にして当初見積もりの2割ほどで済んでいます。
このケースの教訓は、「その場で誰かに電話する」だけで被害を防げるということです。離れて暮らす親御さんがいる方は、「リフォームや点検の話が来たら、金額に関係なく必ず私に電話して。契約はそれからでいいから」と、具体的なルールとして伝えておいてください。悪質業者は第三者が関わることをいちばん嫌がります。玄関に「訪問販売お断り」のステッカーを貼る、点検はかかりつけの地元業者を決めておく、というのも有効です。
当店では、工事の必要がないご相談やセカンドオピニオン的な見積もり確認も承っています。ご本人からでも、離れて暮らすご家族からでも構いません。「親がこんな契約をしそうなのですが」というお電話は、これまでも何度もいただいています。
この記事に関連するページ
この記事の監修者
屋比久 盛友株式会社マルセイテック 代表取締役
保有資格:外壁診断士/宅地建物取引士/ドローンパイロット2級/建築CAD2級
記事の数値・制度は一次情報で確認したものだけを載せ、費用の目安は当店の施工事例の金額をもとにしています。監修者のプロフィールと監修の方針
大和・藤沢の水まわりリフォーム



