「ネット通販で便器が安く売ってるから、取り付けだけお願いできない?」——最近とても増えているご相談です。この方法は「施主支給(せしゅしきゅう)」と呼ばれ、うまく使えば節約になりますが、保証や適合の落とし穴もあります。この記事では、施主支給のメリット・デメリットと、向いている工事・向かない工事を正直に解説します。
施主支給とは?なぜ安くなる(ことがある)のか
施主支給とは、施主(お客様)が商品を自分で購入し、業者には取り付け工事だけを依頼する方法です。ネット通販の価格が業者の仕入れ値を下回ることもあり、その場合は総額を抑えられます。
ただし、専門店はメーカーから直接仕入れるため、実はネット最安値と大差ない(または安い)ケースも多くあります。まずは「商品+工事」の総額見積もりを取って比較するのが確実です。
施主支給の3つの落とし穴
- 保証の分断: 商品の不具合は販売店、工事の不具合は施工店と、責任窓口が分かれる。水漏れの原因が商品か施工か揉めることも
- 適合ミス: 排水芯の位置、サイズ、既存配管との適合を自分で判断する必要がある。適合しないと返品・再購入で結局高くつく
- 初期不良・欠品対応: 商品が工事日に届かない、開けたら破損していた場合の工程調整は自分で行うことになる
特に多いのが排水芯(壁から排水管中心までの距離)の測り間違いによるトイレの適合ミスです。購入前に必ず現況の確認が必要です。
向いている工事・向かない工事
| 向き・不向き | 工事の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 比較的向いている | 温水洗浄便座、蛇口・水栓の交換 | 規格が統一されており適合リスクが小さい |
| 要注意 | トイレ本体、洗面台 | 排水位置・サイズの適合確認が必須 |
| 向かない | ユニットバス、システムキッチン、給湯器 | 採寸・搬入・部材手配が複雑で、保証も重要 |
給湯器はガス・電気工事の資格が絡み、メーカー保証も設置店経由が基本のため、商品と工事はセットで頼むのが安全です。
当店の考え方: まず総額で比べてください
当店は施主支給のご相談も内容によってお受けしていますが、その前に、同じ型番での「商品+工事費込み」総額をお出しします。専門店価格とネット価格+工事費を並べて比較すれば、どちらが得か一目で分かります。
比較の結果、施主支給の方が安ければそう申し上げます。保証を一本化できる分、総額が同等なら商品+工事セットをおすすめしています。
この記事の監修者
屋比久 盛友株式会社マルセイテック 代表取締役
保有資格:外壁診断士/宅地建物取引士/ドローンパイロット2級/建築CAD2級
記事の数値・制度は一次情報で確認したものだけを載せ、費用の目安は当店の施工事例の金額をもとにしています。監修者のプロフィールと監修の方針
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